肥後菊展示
開催期間:2025年11月15日(土)〜 12月10日(水)頃
会 場:水前寺成趣園 憩いの広場花壇・展示館(📍MAP14)入園料は別途必要です。
肥後菊は、肥後六花(ひごろっか)の一つとして知られ、肥後細川藩の藩主・細川重賢公が、武士の精神教育と品性の向上を目的として栽培を奨励したことに始まります。
その後、文政2年(1819年)に「肥後菊栽培の花祖」と称される秀島七右衛門(号:秀島英露)によって花壇作法が定められ、現在に受け継がれる「秀島流」の基礎が築かれました。
明治20年には、肥後菊の保存・改良・普及を目的として「愛寿会」が結成され、花壇文化の伝統を守りながら、苗の分譲も厳格に管理されるなど、その格式を保ち続けています。
現在も、秋の園内を華やかに彩る肥後菊は、熊本を代表する伝統園芸として多くの来園者を魅了しています。
第63回 肥後さざんか展示会
開催日:2025年11月29日(土)9:00〜16:30 / 11月30日(日)9:00〜16:00
会 場:水前寺成趣園 展示館(📍MAP14)入園料は別途必要です。
肥後さざんかの特徴
肥後の園芸文化を受け継ぐ先人たちによって生み出された「肥後さざんか」は、
一重大輪の純系種を追求することを目的に育成された伝統花です。
その代表的な特徴は一重大輪の梅芯咲きにあり、育種の過程で八重咲きや千重咲きの品種も作出されました。
花弁数は一重咲きで5~10枚、八重咲きで30~50枚におよび、花径は5cmから15cmと大輪になります。
花色は紅、紫紅、濃紅、淡紅、桃、紅ぼかし、白など多彩で、
特に品種「大錦(おおにしき)」のつぼみから半開時にかけて見られる弁縁の紅色は、目を奪うほど鮮やかです。
花期は10月下旬から12月にかけてで、最盛期は11月中旬。
中には翌年1〜2月まで花を残す品種もあり、冬の園内を優雅に彩ります。
