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古来、成趣園を有する熊本地方は阿蘇火山系の伏流による豊富な湧水に恵まれた地で、水の清らかさから「水の都」とも呼ばれています。
その昔京都御所にあった書院兼茶室として名を馳せた現在の古今伝授の間に、細川家17代第護貞氏直筆の掛軸「誰謂水無心(だれかいう水に心なしと) 菅三品」があります。菅原道真公のお孫さんが詠まれた詩の一句で、護貞氏は「成趣園の水に心無しと謂う人ありや、あの水は毎日何かを語っている様に思えるの意を寓した積り」と仰っています。明治の文豪徳富蘆花は水の様を「幸福のつく息ならで何だろう」と。また、夏目漱石の「しめ縄や春の水湧く水前寺」、中村汀女の「朝蝉や水輪百千みな清水」の句も有名です。
清冽な湧水と緑の調和が人々に安らぎを与えてくれます。
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